「豊かに 健康で 活力あるまち」

 をめざして


大森町第三次総合開発基本構想


はじめに

 大森町では、昭和47年に「開発基本構想」、昭和59年3月に「第二次総合開発基本構想」を策定し、「豊かに 健康で明るい 快適な町」づくりを基本指針として各般にわたる施策の推進に努めてまいりました。
 この間、道路網や生活環境の整備等、町民福祉の向上に数多くの成果をあげることができました。
 しかしながら、若年層の人口流出や急激に進む高齢社会への対応、少子化対策、さらに町の基幹産業である農業の低迷、商業の活性化等多くの課題が残されております。
 今後は、秋田新幹線開業(8年度)や秋田自動車道の全線開通(9年度)等、高速交通体系の整備は、生活行動圏の拡大により人的・物的交流促進などの大きな発展が期待されます。
 地方はいま、まちづくりへの新たな理念を求められています。
 これからのまちづくりは、町民が自ら考え参画し、率先して進めていく必要があります。
 この「第三次総合開発基本構想」は、目前にせまる21世紀に向けて、大きく飛躍するまちづくりの土台となるものであります。
 すべての町民の幸せを願い、「豊かに 健康で 活力と魅力のあるまち」を基本指針として、より豊かなまちづくりを推進してまいります。
 町民をはじめ関係各位におかれましては、当構想の実現にご支援とご協力をいただきますようお願いいたします。

               平成6年12月
                        


1 基本構想の目的
 大森町では、昭和47年に「大森町開発基本構想」、昭和59年3月に「大森町第二次総合開発基本構想」を策定し、「豊かに、健康で明るい、快適な町」づくりを基本指針とし町の発展、振興に努めてまいりました。
 この基本構想は、国内外の変化に適切に対応し、町民生活や産業経済活動のより一層の充実をはかり、豊かで活力に満ちたまちづくりを推進していくため、これを実現する施策の基本方針を明らかにするために策定するものであります。

2 基本構想の性格と役割
 大森町第三次総合開発基本構想は、行政運営上の総合的・計画的指針であると同時に施策、事業を進めるうえでの基本となるものであり、次のような性格と役割をもっています。

 上位計画との整合性の確保
 本構想の実現性を確保するため、各種上位計画との関連に配慮するとともに、国や県などに対しその実施されるべき施策の推進を要望します。
 総合性と実行性の確保
 構想の実施に際しては、行政・町民、町民相互の合意形成や調整に留意し、計画の実行性を高めていくものとし、重点施策の選択などを明らかにします。
 なお、計画期間中にあっても弾力的に検討を加え実行性のある計画とします。


3 基本構想の構成と期間
 基本構想  平成7年度〜平成17年度(西暦2005年)
 基本計画  平成7年度〜平成12年度(西暦2000年)

4 基本構想の基本目標
 「豊かに 健康で 活力と魅力のあるまち」づくりは、全町民の願いであり、これを町の基本指針としまちづくりを進めてまいります。
 この基本指針により、社会経済情勢の変化・町民の多様なニーズに対応しえる基盤を整備し、次の四つの目標を掲げ種々の施策を積極的に推進致します。
   1 豊かで活力あふれる産業(産業活動支援プロジェクト)
   2 魅力あるまちづくり(快適生活環境プロジェクト)
   3 健康で生きがいと心のふれ合う福祉(みんなの健康づくりプロジェクト)
   4 創造とおもいやりの町民性を育むまちづくり(歴史・人材育成プロジェクト)

5 大森町の将来像
 まちづくりの将来像
 (町民が将来を求め、描く大森町の姿)
 21世紀を目前とした町づくりの方向性は、町民の多様な要望に対応していく必要から、町民の望む施策と一致させなければなりません。
 町民が大森町の将来にどのような希望を持っているのか、今回実施した「21世紀のまちづくりアンケート」から、次のような結果が見られました。

  問い 大森町で、ここ10年くらいの間で良くなったと思われるものは、次の内どれでしょうか。また、少しも良くなっていないと感じられているものはどれですか。(3つ以内の選択)

 よくなった

 1位 福祉施設  192人  74.4%
 2位 レクリエーション施設  160人  62.0%
 3位 横手市や大曲市までの道路   69人  26.7%
 4位 文化施設や集会、体育施設   40人  15.5%
 5位 集落内道路   37人  14.3%
 6位 小・中学校の施設や通学路   36人  14.0%

 わるくなった

 1位 商店での日用雑貨の買い物  107人  41.5%
 2位 路線バスなどの交通の便   99人  38.4%
 3位 商店での日常食品の買い物   73人  28.3%
 4位 工場や事業所などの就業場所   72人  27.9%
 5位 医療施設   59人  22.9%
 6位 横手市や大曲市までの道路   47人  18.2%
 7位 集落内道路   45人  17.4%


問い 若者が地元に定着し、地元の人たちが将来に明るい希望をもって生活できるようにするためには、どの分野に力を入れるべ   きだと思いますか。

 1位 商業の活性化(小売店の共同ビル、駐車場の整備)  93人  36.0%
 2位 企業誘致(高賃金、休暇の多い等)  80人  31.0%
 3位 観光レクリエーション(温泉施設、ホテル)  74人  28.7%
 4位 高速交通体系(高速道路、新幹線)の整備  73人  28.3%
 5位 スポーツ振興(Jリーグの誘致等)  71人  27.5%
 6位 高等教育機関の整備(大学や短大、専門学校)  58人  22.5%
 7位 情報化社会(衛星放送・光ファイバー通信)への対応  49人  19.0%
 8位 医療体制の整備(総合病院等の設置)  46人  17.8%
 9位 地場産業(もうかる農業)の振興  33人  12.8%
10位 生活環境の整備(上下水道、防火施設)  32人  12.4%
11位 社会福祉の充実  27人  10.5%
12位 雪対策  24人   9.3%


まちづくりの基本指標(見通し)
 人口と世帯
 公営住宅の建設等の生活環境基盤の一層の整備により最終目標の平成17年度には8,980人、世帯数では2,260世帯を見込みます。


 将来人口及び世帯数の予測                 (単位:人、世帯、%)

区分 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年      
  (1990) (1995) (2000) (2005)      
  (A) (B) (C) (D) (B)/(A) (C)/(A) (D)/(A)
総 人 口 8,644
(100.0)
8,650
(100.0)
8,800
(100.0)
8,980
(100.0)
0.1 1.8 3.9
  年少人口
(14歳以下)
1,540
(17.8)
1,400
(16.2)
1,360
(15.5)
1,350
(15.1)
-9.1 -11.7 -12.3
  生産年齢人口
(15歳〜64歳)
5,308
(61.4)
5,150
(59.5)
5,140
(58.4)
5,130
(57.1)
-3.0 -3.2 -3.4
  老年人口
(65歳以上)
1,796
(20.8)
2,100
(24.3)
2,300
(26.1)
2,500
(27.8)
16.9 28.1 39.2
 世 帯 数 2,155 2,190 2,250 2,260 10.6 13.6 14.1

  予測は、国勢調査を基にセンサス変化率法とコーホート要因法による。


 就業構造

 中高年者の就業促進による就業者の幅が拡大することが予想され、平成17年には4,600人の就業者を目標とします。

 将来就業構造の予測                      (単位:人、%)

区分  平成2年  平成7年 平成12年 平成17年      
  (1990) (1995) (2000) (2005)      
   (A) (B) (C) (D) (B)/(A) (C)/(A) (D)/(A)
 就業者総数 4,439
(100.0)
4,450
(100.0)
4,500
(100.0)
4,600
(100.0)
0.2 1.4 3.6
  第一次産業 1,257
(28.3)
1,200
(27.0)
1,100
(24.4)
900
(19.6)
-4.5 -12.5 -28.4
  第二次産業 1,609
(36.3)
1,650
(37.0)
1,700
(37.8)
1,800
(39.1)
2.5 5.6 11.9
  第三次産業 1,573
(35.4)
1,600
(36.0)
1,700
(37.8)
1,900
(41.3)
1.7 8.1 20.8


土地利用の見通し                        

 長期的展望にたった町土の総合的計画的土地の有効利用を図るには、公共の福祉と自然環境の保全を図りつつ、健康で文化的な生活環境の保持を優先した土地利用が推進されます。

                (単位:ha) 

  区分  平成6年 平成12年 平成17年 構成比  
           平成6年 平成17年
 農用地   田   1,632 1,630 1,628 16.0% 15.9%
  331 328 326 3.2 3.2
 森 林   5,367 5,346 5,335 52.5 52.2
 原 野   459 455 450 4.5 4.4
 宅 地  住宅用地 184 194 196 1.8 1.9
   工業用地 10 13 15 0.1 0.1
     計 194 207 211 1.9 2.1
 その他   2,240 2,257 2,273 21.9 22.2
 合 計   10,223 10,223 10,223 100.0 100.0

高速交通体系の見通し 

 東北横断自動車道横手・北上間・、JR田沢湖線のミニ新幹線化の供用開始、県道大曲・大森線の整備により、本町も高速交通ネットワークのなかで、県都秋田市や秋田空港さらには、首都圏へのアクセス時間が大幅に短縮し、生活行動圏が拡大され、人的・物的交流が益々進展されます。


産業の見通し 

 農業は、集出荷施設、農林産物加工施設等の生産施設の整備により、高付加価値化した競争力のある農業生産が形成されます。
 商業は、地域消費者に密着し親しまれる魅力ある商店街が形成されるとともに、既存の商業形態に捉われないサービス提供産業などの創出が図られます。
 工業については、広域的見地から魅力ある企業が誘致され、若年者やUターン者が地域に定着するとともに、周辺産業への波及効果と合わせて、大きな経済発展が見込まれます。
 本町の観光は、滞在型・体験型観光宿泊施設を整備するとともに、広域観光ルートの形成を図ることにより、都市圏との交流が一層促進されます。


生活環境の見通し

 農業集落排水施設(下水道)の普及、各地域の実情にあった施設の整備により、快適な生活環境となります。
 水道についても、送水管等の更新・配水池の再整備等により、安全・安定供給が図られ、全世帯に供給可能となります。
 今後、「減らしてリサイクル社会」を推進し、ゴミの減量化が図られます。
 居住環境については、快適な住環境の確保により、若年者の定住が促進されます。

 
医療・福祉の見通し

乳幼児から高齢者まで、幸せに暮らせるような町民全員参加型の福祉環境づくりを醸成することにより、心のふれ合う地域社会が形成されます。
 子供の健全成長のため、保育サービスの充実・子育ての負担軽減・少子化対策等の支援が図られます。
 また、医療については、南部シルバーエリアに隣接した地域に高齢者等保健福祉センター・老人保健施設・町立大森病院の改築等の集中的整備を行い「保健・医療・福祉の一体ゾーン」が形成され、町民の生涯にわたる健康管理体制が図られます。

教育の見通し

 幼児教育については、保育内容の充実・負担軽減等支援対策をすすめ就学前教育の充実が図られます。
 学校教育は、学校施設の整備や民間人・外国人の積極的活用を図るなど恵まれた教育環境の中でゆとりある教育が実行されます。
 生涯学習は、「地域の教室」の推進、さらには、教育文化的総合複合施設を建設することにより、国際性豊かな人材育成が図られます。

6 施策の方向

豊かで活力のあふれる産業   (産業活動支援プロジェクト) 

 すべての産業が協調して発展することは、所得の向上をもたらし、町に活気を与え将来の大きな原動力となります。
 このため、既存産業の振興はもとより、工場団地の整備による企業の誘致等を進めるなどの産業基盤を整備し、若者の定住を図ります。

●高付加価値農業、林業

●若者の定着する工業

●新たな価値観を持った魅力ある商業

●民間団体による福祉産業

●自然と調和のとれた観光・レクリエーション

魅力のあるまちづくり  (快適生活環境プロジェクト) 

 生活基盤整備は、ますます複雑化する住民のニーズに対応した、より高度化した整備が求められます。そこで、質の高い快適な町民生活が送れるよう総合的な生活環境の整備促進に努めます。

●計画的土地利用

●活力ある生活基盤整備

●うるおいのある生活環境づくり


健康で生きがいと心のふれ合う福祉  (みんなのけんこうづくりプロジェクト)

 町民一人ひとりが健康で、安全でうるおいのある生活を営むことは、町民全員の願いであります。特に、健康については最重要であり、総合的な保健・医療体制の整備充実を図ります。
 また、乳幼児から高齢者まで、幸せに暮らせるよう町民全員参加型の心のふれ合う福祉環境づくりを目指します。

●生涯にわたる健康と安全

●心のふれ合う福祉社会の形成


創造とおもいやりの町民性を育むまちづくり  (歴史・人材育成プロジェクト)

 明日の郷土を担う人材の育成確保はもっとも大切な課題であり、このため、時代に即応した知識・創造力、郷土を愛する心と、生涯にわたる学習意欲を育みます。

●創造力に富んだ学校教育

●魅力ある生涯学習

●文化の継承と創造

●未来を担う人材育成

●みんなの生涯スポーツ


7 基本構想を進めるにあたって 

 21世紀に向かい、町を躍進させるのは、町民一人ひとりの力です。
 そのため、町民の行政への積極的参画は不可欠であり、町民・各種団体・行政が連携をとりながらまちづくりを推進する地域社会の形成をめざします。

町民主体のまちづくり 

 この地域社会の構築には、町民と行政が信頼しあい、協力体制をとりながら行政への積極的参画を求めていきます。
 また、地域におけるコミュニティ施設や環境の保全、防災、ボランティア活動に参加を促し、住民の自治に対する意識の高揚に努めます。
 さらに、農協・商工会等や企業、あるいは各種文化団体との協力体制の強化を図り機能の充実を図ります。

広域行政への参画 

 複雑・高度化する住民ニーズに対応するためには、広域市町村圏での対応も必要となります。
 このため、国・県などと綿密に連携しながら周辺市町村と相互協力を行い、広域行政を積極的・多角的に推進していきます。

開かれた行財政 

 行財政運営がきびしい情勢の中で、事務事業の見直し、組織の簡素化・効率化を図り、町民に開かれた町政を展開します。
 町民の信託にこたえ、豊かで住み良い大森町を実現するため、産業の振興、町民所得の向上を図りながら総合的・計画的な行財政の運営を推進します。

 

 

※大森町第三次総合開発基本構想から抜粋

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