波宇志別神社神楽殿神輿

 同神輿は、平成2年度から行われた神楽殿保存修理の時に、
天井裏から発見されたもので、現在祭事に使われている神輿
の前に使われていたものと思われる。しかし、天井裏に保管
されていた関係上神輿は解体されており、発見の状態は部品
のままだった。また、発見された神輿の部材は完成時の70
%程度残っている状態であるが、方丈の神輿の構造上、最低
四方の隅の一カ所が判明できれば復原可能であることから、
平成5年に650万円の経費をかけて復原された。
秋田県指定有形文化財(工芸) (平成6年3月指定)
大森町八沢木字宮脇

文化財としての価値

 発見された神輿の文化財価値であるが、奈良国立文化財研究所の建造物室長の細見室長の見分では、
「部材の様式(蛙又等)や施工方法から見て、桃山から江戸初期の物で、形式とすれば中央的作りの神輿であり、同時期の物で県内には矢島町の薬師堂の厨子があるが、それは形式が地方色が強くこの神輿とは対照的である。当時のこの地に中央的神輿が存在する事が、文化の伝播から見ても、とても興味深い」
と評価されている。